ライフスキル教育とは

はじめての方に向けて、ライフスキル教育の考え方を紹介します。

ライフスキルとは

世界保健機関(WHO)は、ライフスキルを「日常生活で生じるさまざまな問題や要求に対して、建設的かつ効果的に対処するために必要な能力」と定義しています(WHO, 1994)。

知識を教えるだけでは、子どもたちの行動は必ずしも変わりません。「わかっているけれど、断れない」「頭では理解していても、気持ちが追いつかない」。そうした場面で、自分にとってよい選択をするための心理社会的な力が、ライフスキルです。

なぜ学校で必要なのか

喫煙・飲酒・薬物乱用、いじめ、SNSのトラブル、食生活の乱れ、心の不調など、子どもたちの健康課題の多くは、その背景に「自分をどう感じているか」「周りの圧力にどう向き合うか」といった共通の要因を持っています。

ライフスキル教育は、個々の問題ごとに知識を積み上げるのではなく、こうした共通の土台となる力を育てることで、さまざまな健康課題の予防につなげようとする教育です。

JKYBが大切にしているスキル

  1. セルフエスティーム形成スキル自分のよさに気づき、自分を大切に思う気持ちを育てる。
  2. 意志決定スキル複数の選択肢と結果を考え、自分にとってよりよい選択をする。
  3. 目標設定スキル実現可能な目標を立て、達成に向けて行動を計画する。
  4. ストレス対処スキルストレスの原因と自分の反応に気づき、上手に対処する。
  5. コミュニケーションスキル自分の気持ちを相手を傷つけずに伝え、よりよい人間関係を築く。

研修会で学べること

研修会では、次のようなテーマについて、講義と演習を通して授業の具体的な進め方を学びます。

心の健康

レジリエンシー、セルフエスティーム、メンタルヘルス、ストレス対処

人との関わり

コミュニケーション、いじめ防止、仲間からの圧力への対処

健康的な選択

喫煙・飲酒・薬物乱用防止、食育、メディアリテラシー

授業でそのまま使える形で

JKYBの研修会では、参加者が子どもの立場で実際の授業を体験します。体験を通して、ねらい・展開・ワークシートの使い方をつかみ、自分の学校に持ち帰って実践できることを大切にしています。